「ちりめんじゃこを満載したバスのことですか?」
よく質問されます。違いますけど、説明するのが難しく、いつもうまく伝えられずにやきもきするので、ここに書いてしまおうと思います。
音楽が好きな方はすぐにピンと来るようなのですが、JACO-BASSの名前はジャズ(とフュージョン)ベーシストのJaco Pastorius(ジャコパストリアス)に由来しています。と言っても僕らとジャコパスの間には別に何の縁もありませんが。それどころか、メンバーの中にベースはおろか楽器演奏者すらいないんです。
じゃあ何故わざわざジャコパスの名前(正確には愛称)を拝借してるのか?それはこの人の生き方と中村の理想が重なるような気がしたからです。
聞くところによると、彼は自分のことを「ジミヘンドリクス」の生まれ変わりだと信じていたそうです。でも実は、ジャコが活躍してる時にはジミヘンも生きてたんです。
それ生まれ変わりとちゃうやん。って突っ込みたくなりますよね。しかもジミヘンが死ぬ時に自分も同時に死ぬと勝手に思いこんでいたらしく、ジミヘンの死後自分がピンピンしていることに衝撃を受けていたそうです。何でやねん!
それが本当かどうか知らないんですが、かなり変わった人だったということは確かなようです。そしてそれは、日頃の行いに止まらず、楽器演奏時もそうだったみたいです。
ギターやベースには音階をきれいに出すためについている「フレット」と呼ばれる部分があるのですが(ネックについてる金属製の縦の棒のこと…うまく表現できない)、これを邪魔だからと言う理由で取っ払っちゃったんだそうです。
そのおかげで、ベースの表現領域が大幅に拡がり、ベースってこんな音出せるんだと、当時の人々は驚いたらいいです。(日頃の奇行は裏目に出たようですが、音楽における奇行は功を奏してたんですね)
「邪魔だから」という理由だけで本来そこにあるべきものを取っ払い、自分の表現の可能性を拡げてしまう。そのついでに、今までの常識を覆してベースの世界に革命を起こし、観る人聴く人全てを魅了した。本当に凄いことだと思う。
不運にも晩年は精神疾患に苦しみ、悲劇的な最後を遂げてしまうんですが、それはここではあまり関係がないので書かないことにします。
とにもかくにも、JACO-BASSを始めるに当たって考えたこと。それは、自分が良いと考えたことを素直に受け入れてそれを実行に移そう。そのついでに、周りにいる人達の生活、会ったこともない他人、更にはデザインの業界が少しでも良くなればなぁ、なんてことを考えていました。
そんな風に、自分が心の底から楽しいと感じながら行動して、その上で特に気負うこともなく、自分の周囲の人や環境に良い意味で影響を及ぼすなら、それが自分にとって一番幸せなことなんだろうなと思います。
そんな中村の理想と、偉大な音楽家の生き方がたまたま重なったので、その偶然にあやかって彼の名前を拝借したわけです。
願わくは、このチームが彼のベースのように輝くことが出来ますように。




