JACO-BASS » 経験と応用

ひとに寄り添うデザインの追求

経験と応用

とある案件で子どもをモデルにした撮影に臨む機会がありました。

以前、取材モノの撮影の際に、カメラマンとインタビュアーの役割を明確に分けておかなかったせいで、写真もインタビューも焦点がぼやけた中途半端な仕事になってしまった、という失敗談を記事にしたことがあります。

その時に、取材モノの撮影においては役割を分担して、それぞれの役割に専念して撮影に臨む必要があると学びました。

今回は取材モノではなく、モデル撮影でしたが、そのモデルの機嫌・表情一つで良い写真にも悪い写真にもなりますから、事前にモデルをリラックスさせて楽しませるような仕掛けが必要だと考えました。そこで中村は、自身はカメラマンに徹して、メンバーであるtokoに“子どもと遊ぶ役”として撮影に参加してもらうことにしました。

何故tokoなのかと言うと、実は彼女には大学時代、大道芸サークルに所属し、多くのステージで観客を楽しませてきたという経歴があります。幼稚園や子どもの沢山いる場所でのステージもあったでしょう。その経験を見込んでtokoに撮影に協力してくれるよう頼んだのです。

その申し出を快く引き受けてくれた彼女は、当日レパートリーの中から、分かりやすくて手軽にできるバルーンアートを現場でモデルのお子さんに見せてくれました。

最初は緊張していたモデルも、バルーンアートを目の前でやって見せて、できたものをプレゼントするとちょっとづつ緊張も和らいで、最後には「もっとつくって!」と撮影そっちのけで、バルーンアートをおねだりしていました。(これはこれでちょっと困りましたが…)結果、望んだ写真を撮ることができ撮影は成功に終わりました。

撮影の前から、子どもがモデルということで、「お菓子を用意しよう」とか「オモチャもいるだろう」とか、いつもより気を遣っていましたが、tokoのパフォーマンスがやはり一番重要だったように思います。彼女がいなければ撮影は失敗してかもしれません。本当に感謝!です。

大学時代にやっていたこと、しかも一見、広告やデザインとはかけ離れた印象のある大道芸が、仕事の鍵を握ったりしちゃうんですね。経験はどこでどう活きるかわからないもんだなぁとつくづく感心するとともに、それをきちんと応用できる能力も育てないと駄目だなぁと感じます。

コメントを書く

  • メールアドレスが公開されたり他で使われたりすることはありません
  • * 印の項目は必須です
*
*

この記事のタグ

関連記事

back to top