デザイナーじゃない人とデザイナー、そのどちらと話をしていて楽しいか?と問われると実は前者だったりします。
いわゆるデザイナーと話をしていると“お金”や“デザイナーの地位の低さ”や“過重労働”のような現実的な話ばかりが頭をもたげます。
職業で話の面白さが全て決定されるとは思わないのですが、デザイナーは業界に身をおいて仕事をしているだけにより現実的な部分に目を向けがちです。
例えば「クライアントから軽んじられて数十もの提案が全て却下された」とか「仕事に見合った報酬を貰えない(ありえない料金の値切りを要求される)」とか「単価を下げて仕事を量を増やした挙げ句十分な睡眠時間を確保できない」…のような話です。
これらの話は1年近くJACO-BASSをやってきて、実際に中村も不平不満に思うことです。しかしここで疑問に思うことは「そういう状況を改善するにはどうすれば良いのか?」という大切なことが全く議論されないことです。
何故なのか?答えは簡単です。諦めているんですね。話のほとんどは発展性があるわけではなく、単なる愚痴です。不平不満はあっても食べていけているし、養うべき家族もいたりで、実のところこういった会話はガス抜き程度の意味合いしか持っていません。
こういう話の中に身を置いていると、デザイナーって何て面白くない仕事だろうか?と気持ちがふさぎ込んでしまうことがあります。この人達はこんなに不満に思いながらどうしてデザイナーを続けられるんだろうか?とも思います。
ところがデザイナーでない人とデザインの話をすると、業界のことをあまり知らない分デザイン(業界)の明るい面にスポットを当てて話をしてくれます。
デザインはあんなこともこんなこともできるんじゃない?JACO-BASSにはもっともっと活躍の場はあるよね!?なんて専門家ではない人からデザインの魅力を教わることが多々あるのです。そしてそんな時こそ自分がデザインに対して希望を持つ時なのです。
だからもし自分がデザインの話をするなら、しんどいことや辛いことよりも、楽しくて楽しくて仕方がないこと。やってもやっても飽きないこと。そういうことを話題にしたい。口だけでなく、仕事ぶりや成果物なんかの態度でも示したい。
そうすることで自分だけでなく、周りのデザイナーや業界が良くなるのかも知れない…そんな風に思います。




