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ひとに寄り添うデザインの追求

デザインと年齢

「デザイナーは年を取ると駄目になる」

学生時代にメディアや講師や先輩や友人に刷り込まれるように教えられたことで、実際に社会人になってみると全然そんなことない、なんてことが結構あったりしますが、上のような台詞もその内の1つかも知れません。

冒頭の台詞は端的な表現ですが、少し補足すると、30歳も後半、中年と呼ばれる域に入ろうかという年齢になると、デザイナーはセンスが枯れて良い仕事ができなくなる。ということです。

もしかしたらこれを読まれている方の中にも、同じようなことを言った、あるいは言われた方がいらっしゃるかも知れませんが、皆さんはどう思うでしょうか?

中村はそうは思いません。全く思いません。その理由は2つ。1つには、デザインはセンスだけでできるものではないこと。そして2つ目は実際に年配の方の中にも良い仕事してる方が沢山いらっしゃるということ。(中村がお世話になった会社にも沢山いらっしゃいました。)

そうです、若い人から「おっさん」とか「おばさん」とか言われてたって、中村なんかが逆立ちしたって適わないようなデザイナーはいるんです。それは別に例外ではありません。

(言葉自体が曖昧で非常に定義し辛い言葉であるのですが、)勿論センスも大事です。でも歳を重ねることでしか得ることの出来ない物も確実にあるのです。ただ若いからという理由だけで若い人を重宝するようではその業界や会社は長続きしないでしょう。

それと同時に「ベテランだから沢山の貴重な経験を重ねてセンスもある」とか「若いから未熟者で使えない」なんてことはない、とも思います。

つまり何が言いたいかというと、年齢なんてものはデザイナーの力量を計る物差しにはならない、ということです。それが指し示す物が全くないとは言いませんが、「“真面目に努力をしながら”重ねた年数」や「“向上心を持った”若さ」というように条件付きで価値が出てくるのだと思います。

老いも若きもそれだけで駄目だとか良いだとか、硬直した考え方で人と相対するように仕事をしていると、どこか歪んでしまいます。

あまりいないとは思うのですが、もし「歳を取るとセンスが枯れる」なんてことを考えている人がいたら、そう思うのは勝手ですが、決して口にしないで欲しいと思います。特に、デザイナーを志す人に対しては言わないで欲しいな、と思います。

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第5回ウェブテコ「詳説 HTML」のスライド

3月8日に行なわれた、第5回ウェブテコで発表した、「詳説 HTML」というプレゼンのスライドPDFを公開します。

発表タイトル
詳説 HTML
ライセンス
Creative Commons License Creative Commons 表示-継承 2.1 日本 License

HTML について発表するという事で、その大海原にのみ込まれそうになりつつ、なんとか纏めました。

できるだけ、広く浅くで知らない人にも理解しやすくしたつもりですが、どうもマニアックな内容だったらしいです。個人的には、ぜんぜんそんな事ないんですけどね。

内容の目次

  • HTML - HyperText Markup Language
  • HTML の誕生と理念
  • 今現在使われている HTML の種類
  • 今後使われる事が増える HTML の種類
  • 草案とか勧告とかって何?
  • 正しい HTML の書き方
    • HTML はシンプル
    • XHTML はちょっとややこしい。
    • HTML 5 その1
    • HTML 5 その2
  • 文書型宣言(DOCTYPE宣言)
  • なぜ、文書型宣言が必要なのか?
  • DTD って何?
  • ブロック要素とインライン要素
  • MIME Type

眠たくなりそうな硬い内容でしたが、最後まで聞いて頂いてありがとうございました。

質問して下さった方々もどうもありがとうございました。

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デザインと大義名分

どうもご無沙汰してます、中村です。いつの間にやら年が明けてしまいましたね。別にめでたくもないので年始の挨拶を口にするのがひどく億劫です。去年、このブログでは挨拶してるんですが、かなり無理してたんだなぁとしみじみ…

時候の挨拶のような、普段さして気にもしていないことを口にしたり行動に移したりするのって凄くエネルギーを必要とします。自分で言っておきながら白けることも多々あります。

それは何も挨拶や世辞に限ったことではありません。例えば仕事で、自分が使ったことがない物や良いと思ってない物を商品として扱う時、そんな時は罪悪感や恥ずかしさすら覚えます。

例えば「エコ」なんてどうでしょう。それを謳うだけで、さもその仕事が誠実なものであるかのような印象を与えるアレです。猫も杓子も「エコ」で既に使い古された感すらあります。

デザインの世界でも同じく「エコ」という言葉はもはや必須といって良い程浸透しています。実際に環境を大切にすることはとても素晴らしいことだと思いますし、それを念頭にデザインすることはきっと良いことなんだと思います。

でも環境問題と真剣に取り組んでいるデザイナーなんて果たしてどれだけいるのかな?と疑問にも思います。

中村の周りにいるエコ大好きデザイナー達を例に挙げてみましょう。彼らの中にはエコな商品を作って賞を貰うほどの実力の持ち主もいて、普段から環境を大切にしようなどと力強く訴えていたりします。

ところが実際の生活は、ほんのすぐそこにあるコンビニに行くのにも車を使ったり、使い終わったパソコンをシャットダウンせずに放置したり、プリントアウトするのにも惜しむことなく紙を使います。

上記の行動だけを見て駄目だなんて全く思いません。そうではなく、エコが大切だと言いながら、その実それとは全く逆の生活を送っていることが駄目だと思うのです。

自分が大切にしていることを信念にするからこそ価値があるのであって、ウケが良いというだけで、そういうことを軽々しく口にすべきではないんじゃないかと思うのです。

耳障りの良い言葉は大義名分には持ってこいですが、まずは自分がそれに見合う人物にならないと。デザインの技術も大事ですが、それより以前に、本質を見失わない仕事との向き合い方をよくよく考えなければいけないな、と思います。

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第3回ウェブテコ「Microformats 入門」のスライド

12月7日に行なわれた、第3回ウェブテコで発表した、「Microformats 入門」というプレゼンのスライドPDFを公開します。

尚、公開に際して、誤字の修正と、スライドの最後に Appendix としてリンク集を付け加えました。

ですので、解説なしでも、それなりに分かりやすい感じになっているかと思います。

発表タイトル
Microformats 入門
ライセンス
Creative Commons License Creative Commons 表示-継承 2.1 日本 License

今回は、どんどん実例紹介をしていくか、ひたすらコードを紹介するか悩んだのですが、全体を俯瞰してもらうよりも、実際のコード例を見てもらった方が理解が早いかなと思い、終盤までひたすらマイクロフォーマットとそのプロパティの紹介とコードサンプルをお見せして、解説し続けました。

聞きづらかったかと思いますが、みなさん最後までおつきあい頂いて、本当にありがとうございました。
また、北方さんどうもありがとうございました。

他の発表者のスライドも北方さんのブログに纏められておりますので、どうぞ :-)

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デザインを続ける理由

前回JACO-BASS(ジャコバス)を始めた理由について書きました。今回は更に私的な、中村自身がどうしてデザインを続けるのか?を書きます。

早い人なら前年の冬から始める就職活動を、大学4年の6月になっても始めずにいました。お金、というよりは自立という意味それだけで働く必要は多分にあるのですが、ではなぜデザインなのだろうか…と考えた時に行き詰まり右往左往していた記憶があります。

また当時就職が決まって安心しきっている人を見ても、そうではない人がやたら焦っているのを見ても、そのどちらも「就職すること」が目的であるかのようにその結果に一喜一憂しているのが馬鹿馬鹿しく、目的もなくあんなのになるくらいなら、就職活動すらできない落ちこぼれで良いや、と開き直ってもいました。

しかし今にして思えば、本当のところは、働く理由などほとんど関係なく、単に働きたくないという怠惰が大きくて就職活動するのを渋っていた気がします。特にこの業界は徹夜がザラで昼夜を問わずの激務だと聞いていたので、ビビってもいたのでしょう。

結局、運が大半を占めた中村の就職活動は取り敢えず成功したんですが、デザインを生業にする理由はその時もまだ見つけるにいたっていませんでした。そしてそれは新卒として働き始めても続きます。どころかJACO-BASSで働き始めてもずっと持ち続けていました。

子どもの頃から絵を書くのが好きで(下手ですが)、デザインも好きだし…でもそれだけで仕事になるもんかなぁ…と。もっと大きな野望というか野心がないと成功なんてできないんじゃないかと不安でした。

でも最近ようやくわかったことがあります。それは自分が誰かに求められたときに、それに全力で応えられることは素晴らしいということ。そしてそれが自分が一番得意とすること、好きだと思えることなら尚一層輝くのだということ。

デザインに固執するつもりはないんですが、今は、自分が一番得意とすることがデザインなのかなぁ、と薄ぼんやりと感じています。そしてその能力をもってして誰かの呼びかけに応えられる喜び、これが自分がデザインを武器にして働く原動力なんだと考えるようになりました。

もしこの先もそうやって誰かの力になりつつ、だけど自分もちゃっかり楽しむことが出来る。そんな風に歳を重ねることができればとても幸せだろうなと思うのです。

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